JR留萌本線終着の「増毛駅」。
ただ今、何かと話題です。
映画のロケ地として多くのファンにお越しいただいている観光名所ではありますが、ここまで辿り着くまでの線路を維持するのが大変なのだとか。
新幹線が北海道に伸びてくるタイミングで道内末端の路線が切り捨てられてしまう。
お金のことを言われちゃ何にも言えないもの。
残念です。
先日、沼田の夜高あんどんを観るため列車で行って来ましたが、鉄道ファンが何人も乗り込んでいました。
ワイワイと騒ぐわけではありませんが、座席に人がいるだけで賑やかな雰囲気が出ますから。
そして時折、カメラを持って車窓からの景色を撮ったり…。
そういう私も同じですけど。
町内を走る鉄路は、橋ありトンネルあり。
沿線に立ち並ぶ民家の裏側を眺めて走るんです。
そして青く広がる日本海の景色。
留萌までの区間はとても短いものですが結構いい雰囲気なのです。
そんな魅力を求めてなのか、大勢のお客さまを迎えている増毛です。
寂しい気持ちはありますけど。
留萌の駅を過ぎて間もなくすると市立の留萌総合病院の裏手を走る抜ける列車。
ほんの数十メートルのところでしょうか。
ここに駅があればな。
自分が通学していた頃は列車通学が極々普通のことで、留萌の駅から徒歩で学校まで行くのが普通でした。
夏も冬も。
とにかく歩くの。
道立の留萌高校も市立病院のすぐそばにあるのですが、増毛から通学する子どもたちは毎朝バス2台で向かうんです。
それも割高なバス賃を払って…。
鉄路の選択肢を語る場面が無いままここまで来たツケ。
田舎が廃れてしまうのは、そんな他力な気持ちが影響しているのかも知れません。
自分たちのマチは自分たちの力で。
どういう末路を辿るのかは見えているかも知れませんが、魅力的なマチであり続けられるようこれからも考え続けたいと思います。